睡眠の科学!バタンキューは危険信号?すぐ寝れる人の意外な事実‼
「バタンキュー」できるのは、いい睡眠?
多くの人が健康や睡眠に関して関心を持っています。そのため、ちまたにはさまざまな健康に関する情報が溢れています。
しかし、果たしてそれは本当に科学的に正しい健康法なのでしょうか?
私たちが良いと思っていたことが、実は逆効果だったりすることがあります。
人生の1/3は睡眠と言われています。そのため健康において睡眠はかなり大きなウェイトを占めるのではないでしょうか。このシリーズでは、睡眠をテーマにして有益な情報を発信していこうと考えています。
今回はその中の一つ、「一瞬で眠れてしまう人」について紹介します。
すぐに寝れてしまう、あなたの眠りは危険?!
睡眠に悩んでる人の多くは眠れないから睡眠で悩む人がほとんどです。逆にベッドについて一緒に眠れてしまう人は睡眠に悩むことは少ないかもしれません。
しかし、「いつも5秒で寝れるので、睡眠に困っていません」というような人は、実は、大きな勘違いをしていて、この現象は慢性的な睡眠不足の兆候なのです。
通常は目を閉じてから眠るまで10~15分ほどかかるのが一般的です。
これは脳の構造が関係するもので、私たちが眠りにつく時、はじめに、大脳の下にある脳幹の中の橋という部分にある
「スリープアクティブニューロン」
という神経が作用します。
眠ろうとすると大脳の活動がゆっくりになって行って眠くなるものなのですが、大脳が発達し過ぎてしまった人間は眠りに入るまで時間がかかってしまいます。
つまり、本当ならば「微睡むような時間」があるということです。
このまどろみの時間で脳の中では日中の記憶が整理整頓され徐々に意識が失われていきます。
しかし一方で、すぐに意識を失うように眠れてしまう人の場合はどうなのでしょうか?
この場合、実は、睡眠の量が足りてないサインなのです。
常に睡眠不足で脳は眠いのに刺激を与えて無理やり起こしている状態のため、刺激与えるとストンと眠りに落ちてしまいます。
これはベッドの上だけに限りません。私生活でふとした瞬間に眠くなったりしませんか?
例えば、車の運転中赤信号になってる時にぼーっと意識が薄らいでしまったり、会議中に自分が発言してない時上の空になってしまったりしていませんか?
こうした自覚はなくても、慢性的な睡眠不足状態では集中力を発揮することができません。
睡眠時間が足りてないという状態で「睡眠負債」を負っているといえます。
脳にとって睡眠とは何なのか??
私たちは自覚できませんが、睡眠と言うならサイクル的な流れをしています。
- 日中は睡眠物質が脳に溜まっていきます。
- そして、眠りにつく時に脳内に溜まった水の物質を分解していきます。
- そしてまた日中、睡眠物質を脳内に溜めて、睡眠によって分解していきます。
こういったサイクルによって日々の目覚めと睡眠が成り立っています。
なので、一日だけのスパンを切り取って何時間睡眠だと論じることが、本質的には脳の仕組みには噛み合っていません。
その時々で「目覚めている時間」と「眠っている時間」を調節しているので、1ヶ月や半年など、長期的なスパンで、トータルの睡眠時間を考えなければなりません。
改善方法
1日15分だけ早く寝てみる。これを1ヶ月続けると、7.5時間余分に睡眠を稼げるということになります。
ほんの5分や10分早寝をしても大して変わらないということはありません、コツコツとトータルでの睡眠時間を増やす、「ちょっとの早寝」が長いスパンで考えたら、睡眠負債を返済することになるのです。
そして、寝ていくうちに一瞬で眠ってしまった人たちは、まどろみの時間ができます。
まとめ
すぐに眠れてしまう人は慢性的な睡眠不足の人。
日々のちょっとの早寝を心がけ、トータルの睡眠時間を増やしていこう!