先延ばしをなくす!「すぐにやる脳」の作り方
今回紹介する本は
茂木健一郎先生の
「結果を出せる人になる「すぐやる脳」の作り方」
です
この本は、脳科学で有名な茂木健一郎先生による、10万円部突破のベストセラー本です。
「すぐにやる脳」を身につけるためにどんな事をすればいいかを紹介しています。
大変面白い内容になってますので、よかったらこの記事を最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
はじめに
皆さんは、締め切りギリギリになって焦ったり、上司はお客さんから催促を受けて、心身ともに余裕のない状態に陥ってしまい、余裕のない状態で仕事に取り組むような経験はありませんでしたか?
そして、次からはもっと早く手をつけるようにしようと反省するものの、何度も同じことを繰り返してしまう自分にがっかりしてしまった経験はないでしょうか?
正直言うと、僕は何度もあります(笑)
人間誰しもめんどくさくて嫌な事は「なるべく早く片付けてしまおう」と思ってもなかなかそれを実行できないものです。
ましてや、実行もできないのに習慣化することなんて夢のまた夢かもしれません。
だからこそ「すぐに取り掛かる」というのは多くの人が手にしたいと思っている
能力
と言っても過言ではありません。
そして、ビジネスでも成功している人の多くはすぐにやる人というのは言うまでもないでしょう。
すぐにやるとすぐにやらないというのはどこから差が生まれるのでしょうか?
脳の抑制の外し方を身につけよう
「すぐやる脳」は、抑制が外れて軽やかに動く脳のことを指します。
ちょっと何を言ってるか分からないと思いますが、具体的に言うと、どんな物事でも手をつける前に色々考えてしまうと、その事について面倒くさくなってしまいます。
そして、真面目な人ほど物事に取り掛かる前に、あれこれ考えてしまいます。「慎重に検討しなければならない」「常識的に考えてこれはどうなんだろうか」といった抑制が働きます。
そのため、脳が抑制をかけてしまい行動にブレーキがかかってしまいます。行動力が失われていった結果、「すぐにやらない脳」が出来上がってしまいます。
すぐに動けないというのは、実は脳科学で言うと前頭葉の指示通りに機能しているため抑制がかかっている状態です。
一概には、悪いことではありませんが、考えすぎてなかなか動けないということになってしまうと、それが癖ついてしまうと「すぐにやらない脳」になるということです。
どうすれば抑制を外せる?
例えば、健康のためにジョギングを習慣化したいと考えた場合。
毎度毎度、「自分は健康のために運動をするぞ」と気合を入れてジョギングをしに行ったのでは、長続きしません。
何も考えずに、「散歩でもしようかな。ついでに走っちゃうぞ」程度の感覚で、行動に移した方が、習慣化しやすいです。
努力と習慣の回路は違う
「努力をする脳の回路」(前頭葉)は「習慣化する」ことに向いていないです。かなりのエネルギーを必要として、脳が消耗してしまいます。私たちの脳は怠け者なので、エネルギーを多く必要とする行動はしたくありません。
なので張り切って「習慣にするぞ」と考えてしまうと、余計に「習慣」から離れていってしまうのです。
誰だって身につけることができる「すぐやる脳」の仕組みを解説
人間がすぐに行動を開始するようになるためには、脳の
背外側前頭前皮質
と言う、脳の回路を鍛える必要があると言われています。
そのため、考えすぎて動けない、すぐ行動に移せないようなタイプの人であっても、すぐにやることを繰り返し行うことで、この回路を強化できます。
つまり、どんな人でもすぐにある脳を手に入れることができるということです。
では、具体的に
どのようにして、脳の抑制を外せばいいのでしょうか。
本書から三つ抜粋して紹介したいと思います。
具体的な脳の抑制を外す方法
仕事に意味づけをする
仕事でも勉強でも他人に言われるとやる気がなくなってしまいます。自分でやろうと決めて、目の前の課題やる方がすぐに行動できます。
なので、「すぐにやる脳」を鍛える上で大切になってくるのは。
「やらされている」と考えるのではなく「自分が率先してやっている」と考えることが大切なのです。
自分事として自主的に仕事をやっていると考えると、モチベーションが高まり効率が良くなります。
逆に、やらされてると感じてると、こういう事はやりたくないなぁと思ってしまいます。「本当の自分はこれはやりたくないんじゃないか」そんなふうに考えていると、もちろんモチベーションが下がり、作業効率もどんどん悪くなってしまいます。
命令されると脳は自分から動けなくなってしまいます。自律的に行動するように支店を書いてあげることが大切になってきます、少しでもやらされていると感じると私たちの脳は抑制されてしまいやる気の回路が動かなくなります。
仕事に意味付けをするというのは、「これは自分のためになる」「○○のためにこれをやっている」「これをすることによって○○を得られることになる」と考えるということです。
あくまでこれらは一例ですが、普段からどうすれば他人から与えられた課題が自分の課題になるのかと言う視点を持っていると、自分の成長に繋がります。
ゲーミフィケーションで楽しむ
ゲーミフィケーションとは、課題解決や日常生活の様々な要素をゲームの形に置き換えて楽しみながらやるという考え方です。
具体的には、作業や課題に目標を設定し「あと○○を○○分以内に終わらせよう(具体的な目標)、そうしたら休憩しよう(自分へのご褒美)」
誰でゲームを楽しむかのように遊び心を持って取り組むと、脳の報酬系が刺激されて、行動力と集中力がアップします。
さらに、実は、この時達成した後で得られる満足感が次の話に繋がってきます。
目標と報酬
目標の設定や報酬の設定はかなり自由で大丈夫です。
しかし、ちょっとだけアドバイスがあります。
目標の設定
目標の設定はなるべく、達成するのがちょっとだけ難しいぐらいのないどがいいです。脳に、「自分で」負荷をかけることが大切なのです。他人から決められた目標ではなく、自分で定めた目標を達成するのがいいです。
脳活動が停滞させるのは「他者からの制約」を受けた場合で、自分で自分に課す「制約」は逆に脳のモチベーションをあげます。
報酬の設定
報酬の設定は、自分がしっかりと満足感を感じれれば十分です。例えば、「この作業が終わったらアイスを食べよう」「今日の仕事が終われば、休日は温泉に行こう」などです。
ドーパミンサイクル
このように、目標を設定し達成することで報酬を与える。この一連のサイクルがゲーミフィケーションを活用することによって作られました。それによって、意図的にドーパミンが出るようになるということです。
次からはドーパミンを出したいと脳が考え、本来めんどくさいと感じているルーチンワークや作業のような仕事でもすぐに着手できるようになります。
小さな成功体験を蓄積する
過去に成功体験が多くある人ほど、新しい何かをやるときに臆することなくすぐに挑戦することができます。
しかしここでいう成功体験というのはどういったことなのでしょうか?
実は、すごく単純で、世の中を変えるような各的な成功が必要なわけではなく、自分の中で建てた約束(どんな小さなことでもいい)を達成することで、十分に成功体験をすることができます。
例えば、「今月は本を3冊読むぞ」と目標を立てたとします。その目標を達成できたとしたら、それはもう十分立派な成功体験と言えます。
そして、重要なことは達成した時に「大いに喜ぶこと」です。
日本人は謙虚な人が多いと言われていますが、恥ずかしさのせいで自分の成功を素直に喜べなかったり、「こんな大したことない目標達成は、別にすごくない」「もっと大きなことを成し遂げなければ」と考えてしまいがちです。
謙虚さや向上心を持つことはすごくいいことだと思いますが、それは感情を抑制して、思いっきり喜べないという姿勢に結びつける必要ありません。
誰に自慢するわけでもないのですから、自分の中で設定した目標を達成できたのであれば、自分の中で大いに喜んだ方がいいです。他人の他人の意見なんか気にする人はありません。
そして、そして自分の中で小さな成功体験を蓄積していくと、何をやる際にもやる気や自信が湧いてくるようになります。
つまりそれが「すぐやる脳」を鍛えるということにつながってきます。
まとめ
三つのポイントを紹介しました
意味づけをする、ゲーミフィケーションで仕事を楽しむ、小さな成功体験を蓄積する。
これらの事をぜひ試してみてください。きっと今取り組んでる課題だけに影響があるのではなく、人生そのものが楽しくなると思います。
そして、もっと軽い気持ちで「行動の習慣化」や「目の前の課題」に取り組みましょう。
人間の脳は行動することでしか鍛えることができない、と茂木健一郎先生はおっしゃっています。
アインシュタインの言葉で「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない」というのがあります。本当にめんどくさいのか大変なのか、それは実際に行なってみないと分かりません。
自分もまだまだ「すぐやる脳」には程遠いと思いますが、この本で得た知識を活かして、「すぐやる人」になりたいと思います。
この本は個人的にかなりお勧めの一冊となっておりますよかったら読んでみてください。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。