売り方ひとつで性質が違う!流通チャネルを使い分けよう【マーケティングと経営戦略の世界を知ろう】
この記事を読んでる方の中には既に知っている人もいるかもしれません(僕は全く聞いたことがありませんでした)。商品の売り方ひとつで顧客への伝わり方、それによって得られるメリットは様々で、多くの企業は必要に応じて使い分けているようです。
かなりシンプルですが、流通チャネルの事について理解するとかなり面白いです。
「マーケティング」や「経営戦略」って聞いただけで難しそうですよね?
僕も、以前は難しそうだし自分には縁がなさそうだなと感じていました。しかし、実際に勉強してみるとこれがかなり面白かったのです。
自分は経営をしたいと思っているので、知っておいて損はないと感じました。
自分が学んだことを皆さんにも共有したいと思います!
すでに会社に勤めている人や経営をしている人で「会社の売り上げさえ上がればそんなの知れなくてもいいんだ!」と思っている人もいるのではないでしょうか?
意外とそんなことないかもしれませんよ?
前置きはここまでにして、第3弾目は流通チャネルです!
では、早速見ていきましょう!
流通チャネル
流通チャネルには、メーカーの製品や提供するサービスを消費者である顧客につなぐ役割を果たします。
例えば、メーカーと顧客が直接取引の時のみメーカーはすべての顧客とのやり取りが必要であり、顧客もこのメーカーにコンタクトをする必要があります。
そのため、手間やコストがかかります。この手間やコストを肩代わりするのが流通チャネルです。
流通チャネルには問屋、小売店などがあり Amazon や楽天などのオンライン販売代理店も含まれます。
3つの役割
流通チャネルには、以下の三つの役割があります。
- 物流・・・物やサービスを顧客の最終購入地に届ける。物流では商品の運搬の他配送先別の仕分け在庫保管などの役割も担います。
- 商流・・・代金を顧客から徴収しメーカーに戻す。商流は売上金回収他、取引において発生する様々なリスクの負担などがあります。
- 情報流・・・商品情報を顧客に伝え、逆に顧客情報をメーカーに伝える。情報流は商品を売るための営業マーケティング活動や顧客データ管理メーカー側が分析するためのデータの集約などがあります。
流通業者の違い
すべてのチャネルの業者はこの三つの役割を等しく持つわけではありません。
例えば、卸売業者は物流の役割が強い反面、情報流は弱い傾向があるといった具合です。
そのためメーカーは三つの役割が満たされるように業者を組み合わせ複数のチャネルを選ぶための戦略が重要になります。
チャネル戦略
チャネル戦略でメーカーと顧客の間にいくつ業者が入るかを見ることをチャネル構造と呼んでいます。
間の業者数を段階として表します。
業者を介さない0段階から複数の卸売業者や小売店が関わる多段階まであります。
0段階チャネル
まず、0段階チャネルは直販と呼ばれる形態です。
価格が高く購入前に説明が必要な製品やサービスに直販が多い傾向がありますが、最近ではパソコンやファストファッションでも直販が行われています。
1段階チャネル
次に一段階チャネルはメーカーと顧客の間に小売店が一つ挟まる構造です。
例えば、自動車や家電製品などの販売代理店などがあります。
多段階チャネル
2段階チャネルや3段階チャネルはメーカーと小売店の間に卸や小売店が2店舗以上入る構造です。
規模や地域によって細かく中間業者が入ることもあり、さらに多段階構造のこともあります。食品や日用品用品などは複数の卸を返して小売店で売られることもよくあります。
次に、段階ごとにどのような特徴があるのか見てみましょう。
特徴
チャネル構造には段階別にメーカーのコントロールのしやすさ、どれだけ多くの顧客に届くかなどの観点で特徴があります。
例えば、0段階の直販や一段階の代理店を挟んだ構造ではメーカーと顧客の距離が短いためメーカーが影響力を持ちやすいという特徴があります。
そのため、価格販売方法のみならずパンフレットの使い方やオプションの付け方などにおいてメーカーの意向より反映することができます。
顧客の情報も取りやすいです。一方で2段階以上と比べると多くの顧客をカバーできません。
特に、直販の販売範囲は狭く物流は自社で賄おうとすると費用がかさみます。
多くのチャネルが間に入る2段階以上の構造では、チャネルが価格や売り方を決める主導権を持つことが多いです。
売れ筋商品やサービスも チャネルが決めたりチャネルが取得した顧客データは有料なこともあります。
一方で、多くの顧客に届きやすくなります。また、各チャネルが物流や在庫管理を行うので範囲は広く品切れも起きにくいと言えます。
このように、段階別に特徴があるのでメーカーは顧客の購買行動に応じて適切なチャネル構造を選択することが重要です。
チャネル戦略の事例
それでは、実際のチャネル戦略の事例を見ていきましょう。
例えば、アップル社のパソコンはアップル社のウェブサイト上のネットストアや直営店の Apple Store から購入することができます。
これは業者を介さない0段階チャネルですね。
ネットストアで買った商品は配送するか Apple Store で受け取ることが可能です。
買ったその日にセットアップまで済ませたいというニーズを持つ顧客であれば買ってすぐに持ち帰れるという直営店の利便性が好まれるでしょう。
0段階チャネルの中でもネットと直営店の組み合わせで顧客の利便性を向上させています。
一方で、1段階チャネルもあります。
量販店で他の電化製品と同じようにパソコンを買いたいと思っている顧客や他社のパソコンと比較検討したい顧客は量販店やパソコン専門店に行くでしょう。
アップルはこの顧客層を取り込むために量販店でも製品を取り扱ってもらっています。直販では Apple 製品を購入しようと思っている顧客のみが対象ですが、量販店ではより多くの顧客に販売することができます。
しかし、量販店にとっては Apple 社のパソコンは数ある商品の一つなので、販売促進という意味ではコントロールが難しいです。
このように、製品の特性や顧客の購買行動を踏まえて複数のチャネルを組み合わせているのです。
まとめとコツと留意点
チャンネルには、商流、物流、情報流の三つの役割がありました。
一般的には売れるか?つまり、商流でチャネルを選択しがちです。
しかし、情報流物流もしっかりと意識しましょう。例えば、渡してもらえる顧客データが新製品開発などに非常に役立つから、製品の扱い方が丁寧でスピーディーに顧客に届けてくれるから、といった視点で業者を選ぶのも一つの戦略です。
そして、何より自社製品にあったチャネル戦略を考えることが重要です。自社の製品を購入する顧客の購買心理や行動を理解して最適なチャンネルを選んでいきましょう。
謝辞
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事業には見えない壁がある!?向かうべき方向をアドバンテージマトリックスで明確にしよう!【マーケティングと経営戦略の世界を知ろう】
「アドバンテージ・マトリックス」って聞いたことありますか?
「それってなんだ?」と多くの方は思われるかもしれませんが、自分ですでに事業を行っている方やこれから起業しようと考えてる方は、是非是非この記事を最後まで読んでいただけると、新しい世界の見え方が身につくことな違いないです!
では、経営戦略の世界で使われているこのフレームワークはどういったのもなのでしょうか?
「マーケティング」や「経営戦略」って聞いただけで難しそうですよね?
僕も、以前は難しそうだし自分には縁がなさそうだなと感じていました。しかし、実際に勉強してみるとこれがかなり面白かったのです。
自分は経営をしたいと思っているので、知っておいて損はないと感じました。
自分が学んだことを皆さんにも共有したいと思います!
すでに会社に勤めている人や経営をしている人で「会社の売り上げさえ上がればそんなの知れなくてもいいんだ!」と思っている人もいるのではないでしょうか?
意外とそんなことないかもしれませんよ?
前置きはここまでにして、第2弾目はアドバンテージ・マトリックスです!
スーパーとカフェは全く別物の事業
毎日店を開店しお客さんにお金をもらって商品を受け渡す
一連の作業は全く一緒ですが、どうしてこれが全く別の事業と言えるのでしょうか?
実はここには明確に二つを分ける、「勝ちパターンの違い」があるのです。
少し紹介しますと、
- カフェは分散型事業
- スーパーは規模型事業
になります
なのでそれぞれ考慮すべき、戦略の方向性が全く違うことになってきます。
カフェやレストランなどの業界は顧客に支持されれば企業規模や市場シェアに関係なく、売上を上げやすいという特徴があります。
確かに腕の良いシェフがいる地元のレストランは全国チェーンのレストランの隣にあっても、たくさんのお客さんで賑わっているということはありますね。
この状態を分散型事業と言います。
これは、アドバンテージマトリクスというフレームワークを使った分類の一つです。
ここからは具体的に、アドバンテージマトリクスとはどんな考え方なのか見ていきましょう。
アドバンテージ・マトリクスとは
業界によって異なる事業特性を把握するためのフレームワークです。
業界で競合と戦う際の
- 「手段の多さ」
- 「手段による優位性の構築しやすさ」
によって4つのタイプに分類します。
4つのタイプは
- 分散型
- 特化型
- 手詰まり型
- 規模型
と表現され、
戦う手段を競争上の戦略的変数と呼び、縦軸に書きます。
優位性の構築の可能性を横軸にとっています。
この4つのタイプの名称は業界内のプレイヤー、すなわち、営業を行う企業収益性と売上規模でプロットしていくと見える特徴となります。
実際、収益性と売上規模で様々な相関関係が見られますね。
アドバンテージ・マトリクスは業界における事業の特性を知ることができるため、自社の事業の方向性を検討する際に役立ちます。
それでは、4つの事業タイプを順に見ていきましょう
アドバンテージ・マトリックスでは、それぞれの事業タイプを「事業規模」と「ROA(収益性)」の関係で説明しています。
分散型事業
一つ目の事業タイプは、分散型事業です。
企業の売上規模に関係なく収益を上げることができますが、一つ一つの企業は大きくなりにくい業界が該当します。
例えば、ヘアーサロン業界やアパレル業などが該当します。
冒頭でのカフェも分散型事業です。
このタイプに分類される、形態は競争する手段が多い。
つまり、戦略次第で収益を上げることができます。一方で、規模化してコストが安ければ競合との競争上有利であるということは必ずしもありません。
そのため、小規模の企業が業界に複数存在する傾向があります。
個人、あるいは、小規模でも事業しやすいのが特徴です。
一般的には、この業界は顧客の嗜好が多様なため、企業の提供する、商品やサービスが顧客に支持されることで収益性が上がると言えます。
特化型事業
二つ目の事業タイプは、特化型事業です。
企業の売上規模に関係なく収益を上げることができる、一方で、規模の拡大も可能な業界が該当します。
例えば、出版業界の専門雑誌や薬業界の医薬品が挙げられます。業界の領域に特化した商品があり、領域ごとにシェアや人気に序列があるといった具合です。
このタイプに分類される事業も分散型授業のように様々な戦略により収益を上げることができます。一方で、規模を大きくすることも勝因の一つとなります。
ある分野のシェアナンバーワンと呼ばれるような商品やサービスとなることも可能です。
このタイプでは、特定の分野に特化して競合より優位に立ちながら収益を得ることを目指す戦略が有効です。
手詰まり型
三つ目の事業タイプは手詰まり事業型です。
収益性と売上規模に関係なくどの企業も収益を上げにくい業界に当てはまります。
例えば先進国におけるセメント業界はこのタイプであることが多いと言われています。
このタイプでは戦略を駆使しても、他社と差別化することが難しく、競合は同じレベルの商品やサービスを同じ質で低価格で提供した結果。
皆が儲からない状態です、一般的に手詰まり型事業の業界は成熟期を迎え競争力のない企業は淘汰されていることが多い状況です。
そのために提供する製品やサービスが均質化しており製造方法やコストについても差別化できないため、打開策を考えることが困難な傾向があります。
規模型事業
最後は規模型事業になります。
収益性と売上規模に明確な関連性が見え、規模が大きくなるほど収益が上がる業界が当てはまります。
例えば、鉄鋼業や半導体業界、自動車業界も該当するとされます。
このタイプでは商品やサービスの工夫による差別改善に規模の経済性や習熟効果など売上規模が大きくなることによるコストメリットが競争要因となります。
例えば、通常の乗用車であればいくら、デサインや性能が良いとしても、ある程度安くないと顧客は買いません。
より、安さを実現するためには材料を一括で安く仕入れる、自社資源を有効活用する、生産性を高めるための投資などの工夫でコストを抑える必要があります。ただし、規模型授業での低価格の実現は前提条件です。
他社より秀でるためには、顧客に支持される製品やサービスを提供することが重要になります。
アドバンテージ・マトリックスの活用場面
ところで、アドバンテージ・マトリクスはどのような場面で活用するのでしょうか?
大きくは「業界の事業特性を知る」と「自社の事業特性を知る」の二つに分けられます。
- 業界の事業特性を知る
- 自社の事業特性を知る
自社の事業特性の分析
業界を知るでは、業界の事業特性をもとに、戦略や方向性を検討します。
例えば、ある生活用品メーカーが自社の資源を活用して、
掃除機やオーブンを開発し新たに家電業界に参入するとします。
家電業界は大量生産で、製造コストを安くすることで他社より優位となる規模型事業の傾向が強い業界です。
そのため、ある程度大量に販売することを見越した、値段設定や広告などのマーケティングが効果的な事業戦略といえるでしょう。
新規事業参入の視点
また、新規事業の参入業界選びという視点もあります。
例えば、食品を扱う事業を検討するとします。小さな小売店を開くとすると、近くに安くて何でも揃う大型スーパーがある場合は、規模は小さいことだけで負けてしまう可能性があります。
一方で、例えば分散型授業のレストランであれば規模によらず顧客に気に入られれば成功する可能性は高まります。
特性を知った上でどの業界で、どんなビジネスをするか考えることができます。
もう一つの活用方法は自社事業を知った上で特化型あるいは規模型事業に移行させていきます。
というのも事業タイプはあるものの、工夫次第で事業タイプを移行させることが可能なのです。
例えば、理髪業界は一般的には分散型に属しています。
QBハウスの例
しかし、1000円カットとして知られている理髪店 QB ハウスは、ビジネスモデルを工夫し全国展開し規模型事業に転換しました 。
QB ハウスは、理髪店のサービスの中でカットに焦点をしぼりました。
またマニュアルを作り美容業界にフランチャイズ方式を持ち込み 、IT への投資も積極的に行いました。特化型規模型事業への移行を目指すことで、長期的安定収益の確保が可能になります。
コツ留意点
業界定義は具体的に行い事業特性を正確に捉えましょう。
同じと思われる業界の中でも違いがあります。
例えば、食品業界では、スーパーで売られている大手メーカーの食品は大量に安く売る
規模型事業です。一方で、オーガニック食材のレシピ付き食品販売など特化型事業もあります。
商店街で各商店が独自の商品を提供している場合は分散型と言えるでしょう。また、国によって異なる業界の事業特性に注意しましょう。
例えば、小売業は経済が発展していない国では小規模や個人の店が多く分散型と言えます。
一方で、アメリカにおけるウォルマートのような大手企業への集約が進んだ規模型事業もあり、海外展開をする際など進出する国や地域に応じた事業特性を押さえましょう。
まとめ
自分の事業を理解し、それを発展させるにはどういった方向性をもって戦略を立てていくべきか、お判りいただけたでしょうか?
これを勉強したとき、正直「目から鱗」というか、かなり衝撃を受けました。
キッチンカーをやりたいと思っているんですが、分散型に分類される事業ですね。自分は最終的な目標があるので、規模型の事業に持っていきたいです。
もし、この考え方を知れなかったら、「がむしゃらに売り上げを上げればいい」という考えになってしまい、事業の型を移行するという考え方にならずに、事業全体の方向の重要性に気付かなかったともいます。
謝辞
最後まで読んでいただきありがとうござました。
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マーケティングのポジショニングとは?丁寧にわかりやすく解説【マーケティングと経営戦略の世界を知ろう】
「ポジショニング」どこかで聞いたことがあるような響きですね。
様々な場面でポジショニングという言葉が使われます。では、マーケティングの世界ではどのような意味を成しているのでしょうか?
マーケティングの基礎の基礎の部分といってもいいので、かなり重要な考え方になります!
「マーケティング」や「経営戦略」って聞いただけで難しそうですよね?
僕も、以前は難しそうだし自分には縁がなさそうだなと感じていました。しかし、実際に勉強してみるとこれがかなり面白かったのです。
自分は経営をしたいと思っているので、知っておいて損はないと感じました。
自分が学んだことを皆さんにも共有したいと思います!
すでに会社に勤めている人や経営をしている人で「会社の売り上げさえ上がればそんなの知れなくてもいいんだ!」と思っている人もいるのではないでしょうか?
意外とそんなことないかもしれませんよ?
前置きはここまでにして、第1弾目はポジショニングです!
では、早速一緒に見ていきましょう。
ポジショニングとは
ターゲット顧客に自社製品をどう好ましい形で認知してもらうかを決めることで、マーケティングの戦略上、大変重要なものです。
どれだけ優れた商品であっても、まず、その魅力や価値を顧客に認知してもらえなければ、数ある製品の中から選んでもらうことはできません。
そして、ポジショニングを検討する際の代表的な手法として、ポジショニングマップがあります。
ポジショニングマップとは
まず顧客のニーズにあった訴求ポイントを、二つの軸として、その中で自社製品を有利な位置に置くことで、魅力を一目でわかるようにする手法です。
ポジショニングマップを使って競合との差別化ポイントを強調し、顧客に自社製品の魅力を認知してもらうことがねらいです。
ポジショニングマップの実用例
では、実際にある商品のポジショニングマップを書いてみましょう。
顧客に自社製品の魅力を伝えようという時どうしても多くの優れた点を伝えたくなるものです。
例えば、台所用洗剤であれば、
- 汚れがよく落ちる
- 漂白できる一回に使う量が少なくて済む
- 除菌ができる
- 手に優しい
- etc...
特徴をいくつもあげたくなってしまいます。
しかし、特に消費財においては顧客の意思決定の時間は短く、多くの魅力を伝えようとすると、結局何がいいのか分かりにくくなり、顧客の記憶に残ることができません。
一人の顧客が特定の製品について、強く認識する特徴は二つまでと言われています。
そのためたくさんある特徴から二つに絞り、それを軸にするのです。これがポジショニングマップにおいて、
まず軸となる訴求ポイントを二つに絞るわけです
上の図だったら、何を訴えたくて、どういったポイントが売りにしたいところなのかが一目瞭然ですよね!
二つの軸の選び方
では、二つの軸はどのようにして選べば良いのでしょうか?
軸となるポイントを選ぶためには、
①まずは自社製品の特徴をいくつも洗い出します。
その時、例えば、機能だけでなく、製品に付随するイメージも出しましょう。
先ほどの台所用洗剤であれば、汚れがよく落ちるという機能に加えて、人や環境にやさしいといったイメージも出すと良いでしょう。
②そして、このリストから二つの軸を選ぶ必要があります。
どのように適切な軸を選ぶのでしょうか?
ここでは大事なポイントが二つあります。
- 顧客の視点で選ぶ
- 競合との差がはっきりしている
一つ目は顧客の視点で選ぶことです。
例えば、オーブン、レンジや炊飯器などの家電製品について、メーカーとして機能が多いという軸を押し出したいとします。
ですが、もしお客が操作が簡単な製品を求めていた場合には、魅力的だと感じて貰えません。
ターゲット顧客の顕在ニーズと潜在ニーズに訴求するポイントを軸に選ぶことが重要です。
二つ目は、競合との差がわかりやすいことです。
いくら顧客のニーズを満たしていても、競合も同じであれば自社製品を選んでもらえるとは限りません。
競合と差別化できるかという視点も重要です。
以上の二つを意識しながらターゲット顧客に「この製品が好きです、なぜなら...」
そう言ってもらえる特徴二つの軸に選んでもらいましょう!
もちろん、顧客の共感を得られ、競合と差がつく二項目を選び自社商品をマップ上の優位な場所に位置づけましょう
セブンイレブン
事例をご紹介します。
コンビニエンスストアのセブンイレブンは、2013年にコーヒーを一杯100円という破格の値段で店頭で売りだしました。
コーヒーは、豆を一杯ずつペーパードリップしている、上質なものです。
それまでの常識は美味しいコーヒーを飲むためには、コーヒーチェーンなどの専門店で高い値段を払うというものでした。
それに対してセブンイレブンはコストパフォーマンスが高く、
「すぐに購入できるコーヒー」
という新しいポジショニングを打ち出しました。
これは、高性能マシンの導入により人件費など原材料以外の費用を抑え、さらに自社の強みである店舗数の多さを生かすことができたためです。
その結果として、サービス開始から3年2ヶ月で20億杯を売り上げるほどの大ヒット商品となったのです。
まとめ
では、ポジショニングについて、まとめてみましょう。
ポジショニングマップを作るには、まず、自社製品の特性を列挙します。
次に、その中から顧客の共感は得られ、競合と差別化できるものを二つ選び二軸に置きます。
最後に、マップ上に自社の製品を位置づけ、競合と差別化できていることを強調しましょう。自社製品の魅力が最も輝く二軸を選び顧客への訴求力を高めましょう。
コツと留意点
最後に、コツと留意点です。
- 顧客の中の認識「パーセプション」、ポジショニングの失敗
- 新しい差別事項で切り開くのも手
パーセプション
一つ目に自社が描いていたポジショニングマップに対して、実際に顧客が頭の中に持っている認識をパーセプションマップと呼びます。
この二つは、まったく異なるものです。
例えば、自社は「高品質なのに安い」というポジショニングをしているつもりが顧客の パーセプションマップ、では「安かろう悪かろう」という認識だった、というのはよくあることです。
常に顧客の声を聞いたり、現場を見たりすることで、自社の製品がどのように認識されているかをしっかり把握しましょう。
独自の差別軸
二つ目に既存の差別化軸にとらわれず、まだ、競合が注目していない、新しい差別事項を考えることも大切です。
例えば、競合が運転しやすさの追求を争っている時にあえて燃費の良さを打ち出すことでライバルに差をつけることができるかもしれません。
自社が伝えたい魅力にとらわれず顧客が何を魅力と感じているかに注目し適切なマッピングを行いましょう。
謝辞
ここまで読んでいただき
ありがとうございました!励みになりますのでTwitterをフォローしていただけたら嬉しいです!
潜在意識とうまく付き合え!「よい習慣」の身に着け方
今回紹介する本は
三浦 将 先生の
「マンガでわかる 自分を変える習慣力」
です
この本は漫画で書かれていますので、どんな人にも読みやすいかと思います。
多くの「習慣」について書かれている本は、分厚くて少し敷居が高いと思いますが、「「習慣化」について知りたいけど、なかなか本を読む時間がない」というような方にもオススメです。マンガと文章が半々で、大体1時間ぐらいで読み切れるんじゃないかなと思います。
漫画ですのでストーリー形式で話が進んでいきます。
主人公は先生で、初めは全く仕事がうまくいかず生徒からは舐められ、途方に暮れていたところ、生徒を通じて習慣について学び人生が良い方向へ話が進んでいくという物語です。
漫画ではないバージョンもありますので、じっくりを見たいよという方にはそっちの方がお勧めです。
著者の方は人材開発のコンサルのお仕事をされています。こちらの方以外にもたくさんの書籍を出版されています。また、東京オリンピック日本代表やカリスマ経営者のメンタルコーチを務めています。
はじめに
「継続は力なり」と言われていますがなかなか物事をを続けるのができないという人は多いと思います。
しかし、科学的に裏付けられた正しい習慣化の仕組みを学ぶことによってそれらの悩みを克服することができると思います。
ダイエットが続けられない、運動が続けられない。
それは全て潜在意識の仕業であると著者は言います。
言い換えるならば、自分の中に潜在意識を理解して、味方につけることができれば「習慣化」をすることが簡単になります。
習慣化の大原則
ハードルは低めに設定する
いきなりスーパーマンになろうとしない。ハードルを下げて始める。
何かを習慣化したいと思ったら、多くの人はいきなりハードルすごくあげて取り込もうとしてしまう。
例えば、ランニング5週間しようと思って、いきなり毎日10キロ走るつもりでいたら、きっと1日目で挫折してしまうでしょう。
こういった経験をする人は結構いるんじゃないでしょうか。
本を読むことを習慣化したいなら、まずは1日15分だけでも、どう考えて取り組むのがベストです。いきなり100を目指すんじゃなくて、1日1を積み上げるように習慣化していくといいです。
一つの事を習慣化することにまずは集中する
これが最も大事。焦らない焦らない。
何か自分を変えたいと思ったら、一気に自分の全てを書いてしまおうとする人もいるかと思います。でもそれがうまくいかないのはなんとなくわかりますよね。あれもこれもなんて大抵の人はできないです。まずは一点突破がおすすめ。
顕在意識は潜在意識の1/20000のパワーしかない
意識の二つの側面
意識には2種類あるということは、皆さん一度耳にしたことがあるのではないでしょうか?
顕在意識
と
潜在意識
です
顕在意識とは自分が認識している部分の意識のことです。逆に、潜在意識は心の奥底に潜む本能的かつ無意識的な意識なことです。
意識
よく例えられる例があります。「海の上に浮かぶ氷のかたまり」のようなイメージを持っていただいたらわかりやすいかと思います。
大部分が、海に沈む潜在意識で、顕在意識は海から頭を出しているほんの少しの部分でしかありません。
つまり、意識のほとんどが潜在意識によって作られています。
私たちの日々の行動は、70%以上が潜在意識によってプログラムされた行動であるとされています。情報が無意識的に私達に働きかけ特定の行動をさせてしまうということです。
これを
行動のパターン化
といいます。
つまり、このような意識の特性から、習慣化には潜在意識を操ることが必要不可欠であると言えます。
逆に言えば、顕在意識のような「意志の力」ほとんど借りずに、「無意識的」に行動や言動が習慣化できるということです。
人間の恒常性
人間の恒常性とは、「人は変化を拒み、常に一定であろうとする」という心理特性のことです。
例えば、新しい人間関係や新しいことに挑戦する時、緊張したりしますよね?
それは無意識的にストレスになってしまっています。
その心理的な抵抗感(ストレス)が習慣化を妨げています。
それはどのようにすれば習慣化ができるようになるのでしょうか?
まず一つの習慣を身につける
習慣化のプロセス
ステップその1、何のために習慣化したいのかと言う本質的な目的を明確にする
なぜその習慣化が必要なのかを、はっきりと自分に認識させる必要があります。
では具体的にどうすれば目的が明確になるのでしょうか?
まずは、目的に対して必要な習慣をリストアップして優先順位をつけます。
習慣を始める際にまず頑張らないといけないことを意識することが重要になってきます。
繰り返しになりますが、習慣化と潜在意識を利用し意思の力を使うことなく自動化するということです。
なので、高い目標を設定した場合は、最初に頑張る力が必要になります。それは明らかに「意志の力」でありエネルギーを消費します。
その結果、長続きすることができません。
初めは軽々飛び越えられるぐらいのハードル設定がちょうどいいので。
例えば、ダイエットをしたい人が、「今月は一切何も口に入れない」という目標を立てたとしたら、あまりにも厳しすぎますよね?
しかし、「昼食と夕食は、糖質を制限する」というような目標を設定することで、心理的なハードルが下がり、無理なく習慣を継続することができます。
ステップその2、3週間続けることを意識する。
がんばらない状態をとりあえず3週間続けてみます。
ここでポイントとなってくるのが成果は気にしないということです。なぜなら、この段階での達成感は習慣を阻害してしまう可能性があるからです。
自分のペースでハードルを少しずつ高くしていく必要があります。
そして3週間の次は
ステップその3、3ヶ月を目標に続ける。
この段階になると、先ほど説明したような恒常性が発生し、やらないということに違和感を感じ始めます。
この段階でほぼ習慣化が成功したと言ってもいいでしょう。
ここで初めて自分の成果と向き合い、その結果で更なるモチベーションへと昇華することができます。
一つの習慣ができると、他の習慣化に影響が出る
複数の習慣づくりを同時に始めてしまうと、たとえどんなにハードルが低くても、強い意志の力が必要になります。
しかし先ほどのような、プロセスを歩んで、一つの習慣が身についたとします。その一つの良い習慣が身についたことが起爆剤となり、他の習慣化を簡単にしてくれます。
なぜかと言うと、脳のニューロンの結びつきが強くなり良い習慣が作りやすくなっているのです。
また、単純に習慣化することに対して自信がつくと思います。小さな成功体験をやることによって、ポジティブな連鎖が起きるということです。
成功体験について紹介した記事があります。よかったら読んでみてください。
まとめ
習慣を作るためには潜在意識をまず味方にしなければいけません、意志の力で習慣を身につけるのは難しい。
明確な目的を持つ必要がある、頑張らなくてもいい習慣からパターンを作り継続する。
まずは3週間、次に3ヶ月間を目指す。
一つの習慣が身につくと、他の習慣も身につきやすくなる。
良い習慣を継続することによって、良い結果をもたらし、ひいては人生を大きく変えていくほどの力があると思います。急がば回れの理論でゆっくりコツコツと習慣化していきましょう。
個人的には文中の「意志の力を消耗する」という言葉が特に印象に残りました。
意志の力を消耗する=我慢する、無理をするということであって、これでは潜在意識に良い習慣をインプットすることはできない。「習慣を身につけるには、頑張らないこと」というのが衝撃的でした。
最後に
心に残ったフレーズ
・良い習慣を一つ始めると悪い習慣すべてが変わる。
・小さなアクションを起こし続けることがやがて大きな変化をもたらす
・成功する条件…ティッピングポイントを超える。超えると急速に結果が出る。ブレイクする人はここに到達するまでやりつづけた人。
この本では、より科学的に習慣化を実践できる仕組みが他にも紹介されているので、是非本の内容を確認してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
先延ばしをなくす!「すぐにやる脳」の作り方
今回紹介する本は
茂木健一郎先生の
「結果を出せる人になる「すぐやる脳」の作り方」
です
この本は、脳科学で有名な茂木健一郎先生による、10万円部突破のベストセラー本です。
「すぐにやる脳」を身につけるためにどんな事をすればいいかを紹介しています。
大変面白い内容になってますので、よかったらこの記事を最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
はじめに
皆さんは、締め切りギリギリになって焦ったり、上司はお客さんから催促を受けて、心身ともに余裕のない状態に陥ってしまい、余裕のない状態で仕事に取り組むような経験はありませんでしたか?
そして、次からはもっと早く手をつけるようにしようと反省するものの、何度も同じことを繰り返してしまう自分にがっかりしてしまった経験はないでしょうか?
正直言うと、僕は何度もあります(笑)
人間誰しもめんどくさくて嫌な事は「なるべく早く片付けてしまおう」と思ってもなかなかそれを実行できないものです。
ましてや、実行もできないのに習慣化することなんて夢のまた夢かもしれません。
だからこそ「すぐに取り掛かる」というのは多くの人が手にしたいと思っている
能力
と言っても過言ではありません。
そして、ビジネスでも成功している人の多くはすぐにやる人というのは言うまでもないでしょう。
すぐにやるとすぐにやらないというのはどこから差が生まれるのでしょうか?
脳の抑制の外し方を身につけよう
「すぐやる脳」は、抑制が外れて軽やかに動く脳のことを指します。
ちょっと何を言ってるか分からないと思いますが、具体的に言うと、どんな物事でも手をつける前に色々考えてしまうと、その事について面倒くさくなってしまいます。
そして、真面目な人ほど物事に取り掛かる前に、あれこれ考えてしまいます。「慎重に検討しなければならない」「常識的に考えてこれはどうなんだろうか」といった抑制が働きます。
そのため、脳が抑制をかけてしまい行動にブレーキがかかってしまいます。行動力が失われていった結果、「すぐにやらない脳」が出来上がってしまいます。
すぐに動けないというのは、実は脳科学で言うと前頭葉の指示通りに機能しているため抑制がかかっている状態です。
一概には、悪いことではありませんが、考えすぎてなかなか動けないということになってしまうと、それが癖ついてしまうと「すぐにやらない脳」になるということです。
どうすれば抑制を外せる?
例えば、健康のためにジョギングを習慣化したいと考えた場合。
毎度毎度、「自分は健康のために運動をするぞ」と気合を入れてジョギングをしに行ったのでは、長続きしません。
何も考えずに、「散歩でもしようかな。ついでに走っちゃうぞ」程度の感覚で、行動に移した方が、習慣化しやすいです。
努力と習慣の回路は違う
「努力をする脳の回路」(前頭葉)は「習慣化する」ことに向いていないです。かなりのエネルギーを必要として、脳が消耗してしまいます。私たちの脳は怠け者なので、エネルギーを多く必要とする行動はしたくありません。
なので張り切って「習慣にするぞ」と考えてしまうと、余計に「習慣」から離れていってしまうのです。
誰だって身につけることができる「すぐやる脳」の仕組みを解説
人間がすぐに行動を開始するようになるためには、脳の
背外側前頭前皮質
と言う、脳の回路を鍛える必要があると言われています。
そのため、考えすぎて動けない、すぐ行動に移せないようなタイプの人であっても、すぐにやることを繰り返し行うことで、この回路を強化できます。
つまり、どんな人でもすぐにある脳を手に入れることができるということです。
では、具体的に
どのようにして、脳の抑制を外せばいいのでしょうか。
本書から三つ抜粋して紹介したいと思います。
具体的な脳の抑制を外す方法
仕事に意味づけをする
仕事でも勉強でも他人に言われるとやる気がなくなってしまいます。自分でやろうと決めて、目の前の課題やる方がすぐに行動できます。
なので、「すぐにやる脳」を鍛える上で大切になってくるのは。
「やらされている」と考えるのではなく「自分が率先してやっている」と考えることが大切なのです。
自分事として自主的に仕事をやっていると考えると、モチベーションが高まり効率が良くなります。
逆に、やらされてると感じてると、こういう事はやりたくないなぁと思ってしまいます。「本当の自分はこれはやりたくないんじゃないか」そんなふうに考えていると、もちろんモチベーションが下がり、作業効率もどんどん悪くなってしまいます。
命令されると脳は自分から動けなくなってしまいます。自律的に行動するように支店を書いてあげることが大切になってきます、少しでもやらされていると感じると私たちの脳は抑制されてしまいやる気の回路が動かなくなります。
仕事に意味付けをするというのは、「これは自分のためになる」「○○のためにこれをやっている」「これをすることによって○○を得られることになる」と考えるということです。
あくまでこれらは一例ですが、普段からどうすれば他人から与えられた課題が自分の課題になるのかと言う視点を持っていると、自分の成長に繋がります。
ゲーミフィケーションで楽しむ
ゲーミフィケーションとは、課題解決や日常生活の様々な要素をゲームの形に置き換えて楽しみながらやるという考え方です。
具体的には、作業や課題に目標を設定し「あと○○を○○分以内に終わらせよう(具体的な目標)、そうしたら休憩しよう(自分へのご褒美)」
誰でゲームを楽しむかのように遊び心を持って取り組むと、脳の報酬系が刺激されて、行動力と集中力がアップします。
さらに、実は、この時達成した後で得られる満足感が次の話に繋がってきます。
目標と報酬
目標の設定や報酬の設定はかなり自由で大丈夫です。
しかし、ちょっとだけアドバイスがあります。
目標の設定
目標の設定はなるべく、達成するのがちょっとだけ難しいぐらいのないどがいいです。脳に、「自分で」負荷をかけることが大切なのです。他人から決められた目標ではなく、自分で定めた目標を達成するのがいいです。
脳活動が停滞させるのは「他者からの制約」を受けた場合で、自分で自分に課す「制約」は逆に脳のモチベーションをあげます。
報酬の設定
報酬の設定は、自分がしっかりと満足感を感じれれば十分です。例えば、「この作業が終わったらアイスを食べよう」「今日の仕事が終われば、休日は温泉に行こう」などです。
ドーパミンサイクル
このように、目標を設定し達成することで報酬を与える。この一連のサイクルがゲーミフィケーションを活用することによって作られました。それによって、意図的にドーパミンが出るようになるということです。
次からはドーパミンを出したいと脳が考え、本来めんどくさいと感じているルーチンワークや作業のような仕事でもすぐに着手できるようになります。
小さな成功体験を蓄積する
過去に成功体験が多くある人ほど、新しい何かをやるときに臆することなくすぐに挑戦することができます。
しかしここでいう成功体験というのはどういったことなのでしょうか?
実は、すごく単純で、世の中を変えるような各的な成功が必要なわけではなく、自分の中で建てた約束(どんな小さなことでもいい)を達成することで、十分に成功体験をすることができます。
例えば、「今月は本を3冊読むぞ」と目標を立てたとします。その目標を達成できたとしたら、それはもう十分立派な成功体験と言えます。
そして、重要なことは達成した時に「大いに喜ぶこと」です。
日本人は謙虚な人が多いと言われていますが、恥ずかしさのせいで自分の成功を素直に喜べなかったり、「こんな大したことない目標達成は、別にすごくない」「もっと大きなことを成し遂げなければ」と考えてしまいがちです。
謙虚さや向上心を持つことはすごくいいことだと思いますが、それは感情を抑制して、思いっきり喜べないという姿勢に結びつける必要ありません。
誰に自慢するわけでもないのですから、自分の中で設定した目標を達成できたのであれば、自分の中で大いに喜んだ方がいいです。他人の他人の意見なんか気にする人はありません。
そして、そして自分の中で小さな成功体験を蓄積していくと、何をやる際にもやる気や自信が湧いてくるようになります。
つまりそれが「すぐやる脳」を鍛えるということにつながってきます。
まとめ
三つのポイントを紹介しました
意味づけをする、ゲーミフィケーションで仕事を楽しむ、小さな成功体験を蓄積する。
これらの事をぜひ試してみてください。きっと今取り組んでる課題だけに影響があるのではなく、人生そのものが楽しくなると思います。
そして、もっと軽い気持ちで「行動の習慣化」や「目の前の課題」に取り組みましょう。
人間の脳は行動することでしか鍛えることができない、と茂木健一郎先生はおっしゃっています。
アインシュタインの言葉で「何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない」というのがあります。本当にめんどくさいのか大変なのか、それは実際に行なってみないと分かりません。
自分もまだまだ「すぐやる脳」には程遠いと思いますが、この本で得た知識を活かして、「すぐやる人」になりたいと思います。
この本は個人的にかなりお勧めの一冊となっておりますよかったら読んでみてください。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
繁盛店のルール!売り上げのための必殺技!価値感を作り出す戦略
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限定メニューを取り入れて、売り上げを伸ばそう!
経営者の皆さんのお悩みで多いのは売り上げが伸びないことではないでしょうか?
この記事では「お客さんが価値を感じるポイント」を理解して、売上を伸ばし、さらには離れていってしまったお客さんを呼び戻す方法を紹介いたします。
人が価値を感じるポイント
空気や水
今、私たちが知っている空気
この空気に対して価値を感じてる人はなかなかいないんではないかと思います。
しかし、これが宇宙だったり水の中であった場合にはこの空気をすごく貴重に感じるわけです。
そういった状況では簡単に空気が手に入らないからですね。
この話は空気だけに限った話ではありません。
あらゆるものがそういった
簡単に手に入らないと価値を感じる
ものです
逆に言ってしまえば、いつでもすぐに手に入るものに対しては価値を感じにくいと言えます。
他にも例えたら、水なんかもそうですよね。
日本にいる時に、水がものすごく貴重だなんて思わないかもしれませんが、これがもし砂漠で遭難してる状態で、喉が乾いているなんて日には大金を積んでても水が欲しくなると思います。
価値の特性
このように、人は簡単に手に入るものには価値を感じづらく、なかなか手に入らないものに価値を感じるという特性があります。
さらに言うと価値を感じるだけではなく、簡単に手に入らないとそれを手に入れたい気持ちが沸き起こってくるのです。
少し難しい言い方をすると、
供給を絞ると需要は拡大する
ということです。
ブランドのバッグなどがそのいい例かと思います。
一品限定のバックならば、ものの本来の価値以上に値段が付いたりします。
それはそのバックに価値があるからではなく、高いお金を払ってても手に入れたいという人が、商品の値段をを釣り上げているのです。
限定メニュー
ここからが、いよいよ皆さんが知りたいことになってきます。
先ほど説明した、供給を絞ることによって需要を拡大すると言いましたが、まさにそれが本質です。
需要拡大する、つまり欲しい気持ちを起こすことがかなり大切になってきます。
何でも少なければいいというものでありません。
期間の限定
マクドナルドや牛丼の松屋、ガストなどのファミリーレストランは定期的に
「期間限定」
商品を売り出しています。
それが物珍しい商品だったら、普段行かないようなお店にでも足を伸ばしてしまうのではないでしょうか。
また、これが、売られている期間が限定されているため
この時期を逃してしまったらもう二度と会えないかもしれないと言う心理が働きます。
人は得をするよりも、損をするのを回避したがる傾向があります。
この場合で言う損をするというのは、「興味のある商品が、チャンスを逃せばもう手に入らないかもしれない」
獲得機会の損失
になります。
その他にも、「季節限定」や「8月限定」など年単位で四季に沿って、または各月に沿って期間限定メニューを出すのもいいかもしれません。
お客様は、「今は逃してしまえば、この商品が手に入るのが1年後になってしまう」
と感じてくれさえすれば商品を購入してくださいます。
また、
限定の仕方は他にも様々あります
数量限定
これも皆さん一度見たことがあるかもしれませんが、
数量限定することによって「早い者勝ち」という状況を作り出すことができます。
最も良い数量限定商品とは「本日一点限り」の高額商品です。
本日一点限りということで、その商品にはかなりの希少性が生まれます。そして、ある程度の値段を設定しておくと、商品にプレミアム感が付きます。
そうすることによって、購入することができたお客様は、よりその商品に価値を感じ
「自分はこんなにも希少なものを手に入れることができたんだ」と言う
優越感を感じることができます。
その他の限定
限定をしようとするものなら、考えればいくらでもあります。
「火曜日限定」「お一人様限定」「四人で来店のお客様限定」
「○○~○○時限定」
「カップルのお客様限定」「○○歳以上のお客様限定」
「遠方のお客様限定」「誕生日月のお客様限定」…
自分の経営するお店がどんなお客様が多いのか、どういったお客様に来店していただきたいのか、そういったことを考えることによって、どういったジャンルで限定して行ったらいいかが見えてくるかもしれません。
多くのお客様にお知らせする
先ほどマクドナルドを期間限定メニュの例で名前を上げましたが、
マクドナルドの期間限定メニューは、いつも大々的に CM で広報していますよね。
あれは普段ご来店しないお客様にも向けて、
「今こういった面白い商品がありますよ!この機会にマクドナルドに来てはいかがですか?」というように、
普段あまりマクドナルドに来ないお客さん(昔よく行っていたか、最近は行かないお客さん)を呼び込むために行なっているのです。
通常は売っていないような商品を期間限定で販売することによって、お客様もう一度呼び込むことになります。
広報する方法としては
お店の外の看板に張り出すことが良いかと思います。
「今しか手に入らないなら」ということで新規のお客さんを手に入れることができるかもしれません。
また、自身のサイトがある方なら
ウェブサイトを利用してインターネットで広告をするのもいいと思います。
まとめ
いつも、代わり映えしないお店だったら、お客さんは刺激を感じなくなりいつか来店してくださらなくなってしまいます。
そうなってしまうととても悲しいので、定期的に新メニューを開発するのはもちろんいいと思いますが、こういった限定メニューを発表することによって、お客様に楽しんでもらうことができます。
是非お客さんに喜んでいただくために限定メニューを取り入れてみてはいかがでしょうか?
お客さんの欲求を刺激することによって、何度行っても楽しいお店になることによって
繁盛店になることは間違いないでしょう!
「休日の寝だめ」科学的効果なし?最高の一週間のスタートのために!
休日の良い使い方を知ろう!必要以上の長時間睡眠はむしろ体を疲労させる!?
多くの人が健康や睡眠に関して関心を持っています。そのため、ちまたにはさまざまな健康に関する情報が溢れています。
しかし、果たしてそれは本当に科学的に正しい健康法なのでしょうか?
私たちが良いと思っていたことが、実は逆効果だったりすることがあります。
人生の1/3は睡眠と言われています。そのため健康において睡眠はかなり大きなウェイトを占めるのではないでしょうか。このシリーズでは、睡眠をテーマにして有益な情報を発信していこうと考えています。
今回はその中の一つ、「寝だめの科学的効果」について紹介していきます。
はじめに
休日の朝は、目覚まし時計をかけずにゆっくりいつまでも眠っていたいですよね!
目覚めてはまどろむような時間を過ごしまた睡眠に着く、それを何度も繰り返すのが最高に気持ちいいと僕も思います。
多くの人がそう言った時間が大好きなのではないかと思いますが、睡眠や健康の観点からすればそれは本当に良いことなのでしょうか?
今回は「寝だめ」はどういったメカニズムで、どのような注意点があり、有効的な対策方法を解説していきます。
寝だめは睡眠の貯金じゃない!?
色んな理由で週末に長時間睡眠を取ってる人がいると思います、中には平日睡眠を十分に取れないため、週末の休日を使って睡眠不足を挽回しようと考えてる人がいるのではないでしょうか?
そして、さらに、たっぷり睡眠をとって、平日を乗り換えるために備えていると思います。
それがいわゆる「寝だめ」で、週末で睡眠の貯金をして、また平日を乗り越えようということです。
でも悲しいことに、それはできません。
「寝だめ」の脳科学
眠る仕組み
脳が眠る仕組みは、
目覚めている時に、脳脊髄液の中に、
睡眠物質プロスタグランディンD₂
が溜まっていきます。
単純に言うとかまとまった睡眠物質を分解するのが、睡眠になります。
つまり、睡眠物質が溜まっていなければ分解するものがないので、睡眠をする必要がなくなってしまいます。
将来たまるであろう睡眠物質をあらかじめ分解しておくことは不可能ですよね。なぜなら、睡眠物質を貯めるためには、脳が目覚めている時間が必要です。
必要以上の長時間の睡眠(寝だめ)は無意味となってしまうということです。
過去の記事でさらっと解説しております。よかったら読んで下さい!
借金返済の寝だめ
私たちが、寝だめをしてる時は、それまで睡眠時間が十分に取れなかったことで、分解しきれなかった睡眠物質を分解しています。
この分解しきれなかった睡眠物質の事を「睡眠負債」と呼びます。
つまり、平日に溜まりに溜まった借金を、
休日を使って一括返済している
状況です。
睡眠負債が溜まったままでは、脳の働きが悪くなってしまうので、確かに返済しなければなりませんが、一括返済すると「生活リズム」が乱れてしまうのがイメージしやすいかもしれません。
恐ろしい「お疲れサイクル」
例えば休みの日曜日にこんな経験ありませんでしょうか?
「昼まで眠っていて、翌日の月曜日の朝に備えて、夜早めにベッドに入ったのに眠れなかった・・・」
実はこれ、脳が光をキャッチする時間を遅れたので、眠る時間も遅れたという現象なのです。
生体リズムは、スタートが1時間ずれると、
それを戻すのに1日かかります
ということは
平日と休日の起床時間の差が、
1時間程度なら問題はないのですが、
休日に5時間寝坊すると、
その後五日間は体がだるい、頭が冴えない、疲れが取れないという状態になります。
そうすることによって、一週間疲れきった体の状態で生活しなければなりません。
そしてまた、土日に寝だめをしてしまうのです。
こういったお「疲れサイクル」から抜け出す必要がありますね。
なぜ寝溜めをすると疲れてしまうのか?
大切な話なので解説します。
私たちの睡眠は、
後半部分は起きるための準備に使われているという役割があります。
普段の起床時間の3時間前から、起床物質である
「コルチゾール」
が分泌されていきます。
コルチゾールは起床するために使われています。
例えば、いつも9時に起床してる人はその3時間前の朝のの6時から分泌が始まります。
ですので、9時にコルチゾールの量がピークになれば良いのです。
そうすることによって、すっきり目覚めることができます。
しかし、目覚まし時計で目覚めてしまうと、コルチゾールが全く準備されていなかったところから、体を起こすために間に合わせるように急激に分泌されます。
過剰に分泌されている時、脳の状態はうつ病の状態と同じになります。
(うつ症状の度合いを検査する指標としてコルチゾールの濃度を調べることがある)
ブルーマンデーのからくり
先ほどは説明した通り、人はコルチゾールによって起きた時憂鬱な気分になるかすっきりした気分になるかが決まってしまいます。
月曜日の朝目覚まし時計で起きてすごく憂鬱な気分になる。
そんな状態を一般的には「ブルーマンデー」と言ったりします。
実は、休日に正午まで寝ている人が、月曜日に6時に起きなければいけなくなると、先ほど説明した通り、コルチゾールの過剰分泌が起きてしまい憂鬱な気分となってしまうわけです。
なのでブルーマンデーにならないようにするためには、休日は、起床時間を平日と変えずにすることです。
聞きなれない方もいると思いますが、血圧や血糖値を上げて、脳や体に十分な血液を届ける役割をするホルモンです。別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
ストレスは体に悪い働きをするばかりではないので、コルチゾールは適切に付き合えば私たちの体の機能を支えてくれる素晴らしいホルモンです。
おすすめの寝だめの方法
日頃からできれば、コツコツと睡眠をとっていきたいですが、どうしてもそれができない人がいるはずです。
そんな人のために、「正しい寝だめの方法」を解説したいと思います。
その方法とは
- 平日と同じ起床時間に一旦起きて、
- カーテンを開け、部屋を明るくして
- 2度寝すること
です。
カーテンが閉まったままの暗い部屋で寝だめをしてしまうと、体の疲れが取れなくなってしまいます。
私たちと生体リズムは脳が朝の光を感知するとスタートします。
二度寝をしていても、明るいところにいれば、脳に光が届きます。
一番良いのは窓辺で日光を浴びることなのですが、まずは無理をせず、生体リズムを整える行動をとることが必要です。
また平日と同じ起床時間に一旦起きると言いましたが、
起床時間を変えずに、早く寝ること
を行ってください
まとめ
今回は寝だめについて解説してきました。
その他の要因で寝た目は健康的に良くないことがわかりましたね。
しかし休日ぐらいは長く寝ていたいと皆さん考えていると思います。
そこで、一番のおすすめの対策は
起きる時間を遅くするのではなく、寝る時間を早めてストックするのです。
そうすることによってトータルでの睡眠時間が長くなり、休日の次の日の出勤日にもすっきりとした気分で向かうことができます。
この記事が皆さんの役に立つことができたら幸いです。
読んでいただきありがとうございました。